台風9号災害の関わる取り組み

台風9号災害の関わる取り組みについて
        阪神・淡路大震災救援・復興兵庫県民会議


 8月9日(日)に兵庫県西・北部を襲った台風9号は大変大きな被害をもたらしました。
8月24日までは、死者20人、行方不明者2人、家屋の全・半壊80棟、床上浸水1,
095棟、床下浸水1,545棟とされていました。
 ところが8月26日発表では、死者、行方不明は変わらないものの、家屋の全壊169
棟、半壊800棟などと大幅に増加し、大変大きな災害となり、全県域で被災者生活再建
支援法が適用されることになりました。
 復興兵庫県民会議は、8月26日に別紙のような「要請書」を井戸兵庫県知事宛に提出
し、防災企画課長に被災者支援に万全を期すよう要請しました。
 また、8月17日(月)お昼休みの行動として12時15分より13時まで「佐用町水
害被災者支援」街頭募金に取り組みましたが、各団体から28人が参加し、極めて短時間
でしたが¥104,300円の募金が寄せられ、8月27日(金)に佐用町に行き、直接、
佐用町役場に募金を届けてきました。
                                    2009年8月26日
兵庫県知事
井戸敏三様
      阪神・淡路大震災救援・復興兵庫県民会議
         代表委員 合志至誠・菊本義治・前田 修
      神戸市中央区栄町通3丁目6-7大栄ビル10F
                               TEL 078-335-3770
                               FAX 078-335-3830
            台風第9号災害被災者支援に関わる要請書
 過日、発生した台風第9号によって兵庫県西・北部を中心に死者20人、行方不明者2
名、家屋の全・半壊80棟、床上浸水1,095棟、床下浸水1,545棟(8/24現
在)など大変大きな被害をもたらしました。 
この大災害に対して、貴職を先頭に日夜、復旧に向けてのご奮闘に敬意を表します。
阪神・淡路大震災発生から14年7ヶ月、この間、日本列島は数多くの自然災害に見舞
われ、被災者の切実な要求と運動によって、被災者支援策も一定の前進を見ました。
 被災者生活再建支援法も2次にわたる改訂で、年齢、所得などの制限なく最高300万
円支給まで前進しましたが、適用された被災地では半壊、一部損壊などに適用がなく、支
給金額が低いことなどから一日も早い改善が求められています。
 災害によって家屋はもとより、家財道具、商品、田畑、農業、営業資材などの損失によ
って、ゼロからの再建ではなく、マイナスからの再建を強いられており、被災者支援は直
接給付や無利子の長期貸し付けなど、被災者負担の軽減策が求められています。
 悲嘆に暮れる被災者に、生きる勇気、暮らし再建への希望を与える支援策が求められて
おり、当面、以下のような支援策を講じられるよう要請致します。
                            記
    1・被災者の生活・営業(営農)再建を最優先し、床上浸水支援をはじめ、台
    風23号時の支援策など、従来の援助、支援施策を拡充して適用すること。
    2・被災者生活再建支援法の適用については、真に被災者の生活再建に資する
    よう運用基準を最大限緩和して適用すること。
    3・被災者生活再建支援法が適用されない被災者には、兵庫県独自施策として
    必要な支援策を講ずること。
    4・暮らし、営業(営農)再建などへの各種融資は、無担保、無利子を原則と
    して、低利融資に対しては利子補給および保証料の補助を行うこと。
    5・被災者の健康維持を重点に、避難所環境の整備、食事内容の充実、被災者
    の健康管理、介護など万全を期すこと。
    6・仮設住宅は単に雨露をしのぐだけのものではなく、人間らしい暮らしがで
    きる建物で、そして一定の設備の充実を図ること。
    7・国に対して必要な財源措置と、被災者生活再建支援法の適用範囲の拡大と
    支給金額引き上げを求めること。、                
    8・被災者への心のケアーを充実させるために相談室設置など配慮すること。
                                                  以上